【決着】営業に競争は必要?不要?

こんにちは。セールスパフォーマー営業部長の藤原です。
営業モチベーションアップの仕事をしている関係で、
しばしば下記の言葉を耳にします。

 

「他の営業マンと競いたくないです・・・」
「うちは個人の競争ではなくチーム制なんで・・・」

 

 

・・・の後に続く言葉はたいてい
「ギスギスした雰囲気にさせたくないから」

 

 

という理由がセットになってます。
そこで、このページでは「競争」に関する全てをご説明していきます。

 

読み終えた時には、本当に競争は必要なのか不必要なのか?
が明確になっていることを目指してます。

 

競争の本質とは
「同じ目標に向かって勝敗を競い合い、お互いに成長すること」

 

 

先ず、競争の前提条件として、目的を揃える必要があります。
目的とは「1位になる」ことではなく「お互いに成長すること」です。
その目標とは「目標達成すること」です。

 

なので、社長や営業部長は、営業マンにとって
「目標達成すること=とっても魅力的に感じる」
ような環境を整え、適切な目標を与える必要があります。

 

目標が無いのであれば、競争をする意味が全くありません。
この前提条件をクリアし、目標達成を目指し、営業マンが努力することで、
「お互いに成長する」レベルまで到達することができます。

 

No.1にならなくてもいい、もともと特別なOnly one

 

2003年SMAPの「世界でひとつだけの花」が大ヒットしました。
本来目指すべきは「ナンバーワン」ではなく「オンリーワン」なんだと。

 

花はそれぞれ自分の美しさを知っており、他の花と競うことをしない。
それにひきかえ、人間は他人と競いたがる。

 

だから競争は避けて、自分の分野で、
一生懸命美しい花を咲かせよう、という内容です。

 

しかし、人は花じゃなく、資本主義社会の中では競争を避けれません。

 

煩悩と同じで、無くせないもの無くそうとするとつらい。
営業マンは社内では同僚と、外に出た瞬間、他社と競わされ始めます。

 

確かに21世紀に入り、社会の価値観は大きく変化しました。

 

「他者との競争による無用なプレッシャーを無くそう」
という競争悪の考えのもと、

 

「順位を付けない徒競走」など
お手手つないでの精神が浸透している事は事実です。

 

ライバルが自分を成長させてくれる

営業マンに限らず仕事において、
ライバルの存在ってすごく大切です。

 

ライバルがいないより、ライバルがいたほうが、
いいところを学んで、成長する事ができます。

 

なのに、ライバルの悪いところを粗探しして、
悪口、愚痴を言うからダメなんです。

 

そんなことをしていたら、
自分の成長は無くいつまでたっても相手に負けてしまいます。

 

ライバルのいいところを学んで、自分の改善をしていくよう心がける。

 

ライバルのよい点を認めて、マネる。
そういう姿勢を持っていれば、何をやっても最後には勝つことができます。

 

 

ライバルって
「邪魔な存在」「足をひっぱってやろう」って思うより、
「自分を成長させてくれる大切な存在」って思うと
心から感謝の気持ちが湧いてきますしね。

 

 

これはみなさん感覚的に体験され、
分かっている話しかと思います。

 

なのでここで伝えたい事は、競争は悪ではなく、
競争に関する正しい価値感、考え方を認知してもらうことが必要だという事です。

 

イチロー選手の大好きな言葉

 

ライバルチームのピッチャーに完全に抑えられた時期、
このようにインタビューされこう答えました。

 

「今日対戦したピッチャーはイチロー選手にとって苦手なピッチャーですか?」

 

「彼は僕の才能を引き出してくれる素晴らしいピッチャーです。
 だから僕も腕を磨いて、彼の可能性を引き出せる、
 素晴らしいバッターになりたいですね。」

 

営業マンとして持っておきたい競争の考え方

 

1.競争を受け入れる

 

資本主義社会に生きている以上、競争は避ける事ができません。

 

なので、「競争させられるのが嫌なんです」ではなく、
「じゃんじゃん競争させてください」と言って受け入れ、楽しむことです。

 

但し、ノルマを課し、尻を叩くだけの会社とはおさらばしましょう。

 

2.競争は勝負が決まったあとの態度が大切

 

営業マンとして、勝負が決まったあとの態度が1番大切です。

 

勝った時は
「みなさんのお陰です。みなさんがいたから、結果を出すことができました」
と言って、威張るのではなく、感謝の気持ちで頭を下げること。

 

負けた時は
「すごいですね。完敗です。よかったらいろいろ教えて下さい」
と言って、相手がだれであろうと素直に頭を下げ自分への学びに変えること。

 

競争を通じ共に尊重し合って共に学びあうと、
営業組織のチームワークが上がってきます。

 

競争が無く、単なる助け合いでは、
慣れ合いの文化になってしまいます。

 

競争を通じ、全員が自力でがんばりながらも、
さらにお互いを助け合う文化が必要です。

 

営業マン同士が「共に」コミュニケーションを取って、
営業マン同士が「共に」学びあえる場を作りましょう。

 

3.過去の自分と常に競争する

 

 

競争の結果が勝とうが負けようが、
自分の基準としてどうだったのか?
過去の自分と比べてどうだったのか?
という基準で判断します。

 

私が出会ったトップ営業マンの人たちほど、
他人との競争なんてどうでもいいと考えており、
過去の自分と競い合い、改善を重ねています。

 

競争最強

甲子園、AKB48総選挙、B1グランプリ、ミスユニバース、等
世の中で盛り上がっているイベントを見渡すと、
全て健全な競争の原理が働いています。

 

結局、人間、追い込まれなくては
成長や潜在能力は出てこないんだと思います。

 

自分を成長させたくない。
自分の潜在能力を開花させたくない。

 

とお考えなら別ですが、
良きライバルと共に成長していきましょう。